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国や地域によって異なる中国語
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国や地域によって異なる中国語

原則として、中国、シンガポール、マレーシアでは書き言葉に簡体字を使います。台湾、香港、マカオでは繁体字を使います。話し言葉では、広東語を話す香港とマカオを除き、中国語を使用するすべての地域で標準中国語を話します。

 

以下の表に、国別の話し言葉と書き言葉をまとめます。

 

簡体字と繁体字の行き来は容易だと思われがちですが、それは大きな間違いです。同じ簡体字を使う中国やシンガポール、マレーシアの間でも、使用する用語や文体、表現は当然のことながら大きく異なります。ましてや、台湾や香港で使用される繁体字とは天と地ほどの違いがあると言っても過言ではなく、何が書いてあるのか読めないことすらあります。そのため、当社では、微妙なニュアンスの違いを訳文に正しく反映するために、中国語の中でも国によって担当チームを分けることをおすすめしています。

 

市場調査の分野ではまず、アンケートの実施形態、すなわちオンラインアンケートなのか、対面または電話による口頭でのアンケートなのかを確認します。中国語において書き言葉と話し言葉の違いが大きな問題を生むことはめったにありませんが、話し言葉に広東語を使用する香港だけは例外です。香港では、書き言葉と話し言葉に大きな違いがあります。広東語のほうが口語体で砕けた雰囲気であり、広東語でしか使わない「唔」、「冇」、「嘅」などの文字を使用します。こうした漢字は、簡体字でも繁体字でも見かけません。

 

また、国や地域による文体と表現の違いを正しく理解するだけでなく、通貨や教育制度の違い、よく利用されているSNSの違い(例えば、中国ではFacebookやTwitterは利用できず、代わりにQQという独自のSNSが使われています)、ブランド名の訳し方、情報媒体の違いといった言語面以外の部分も把握しておくことが重要です。

 

詳しくは、当社までお気軽にお問い合わせください。