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タイの「母の日」は王妃誕生日
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タイの「母の日」は王妃誕生日

母の日は、お母さんの日ごろの苦労をいたわり、感謝の気持ちを表す日として世界中でお祝いされています。世界的に最も一般的なのは、日本と同じ5月の第2日曜日。

 

でも、タイの母の日はちょっと違います。1976年にシリキット王妃(タイの前国王ラーマ9世の王妃)の誕生日である8月12日を「母の日」と制定してから、この風習が続いてきました。その後、プレーム・ティンスーラーノン元首相がこの日を祝日と定め、母の日はタイの人たちにとって特別な日として大切にされてきました。シリキット王妃はタイ赤十字の総裁を務めるなど、国内で数多くの慈善活動や開発プロジェクトに熱心にたずさわり、タイ王国の母として、タイ国民から強く慕われる存在なのです。

 

シリキット王妃の在位中は8月12日になると王妃の写真があちこちに飾られ、清らかさや優しさ、母の愛を象徴する花、ジャスミンの甘い香りが街中を包み込んでいました。

 

タイ全土でパレードや祭典が催され、深い尊敬と敬意をもって王妃の誕生日を祝うのはもちろんのこと、家庭では、家族が集まって母の愛に特別な思いを寄せます。学校でも母の日のお祝いイベントが開催されることが多く、子どもがお母さんの足元にひざまずいて日ごろの感謝の気持ちを伝えるという感動的な場面も。日本と同じように、いつもお世話になっているお母さんに感謝の気持ちを伝える日なのです。

 

2016年、前国王ラーマ9世の崩御を受けてワチラーロンコーン皇太子が国王に即位し、チャクリー王朝の第10代国王、ラーマ10世が誕生しました。ラーマ10世は、かつて王室警護部隊の副司令官を務めたスティダ・ワチラロンコン・ナ・アユタヤ陸軍大将と結婚。そのスティダ新王妃の誕生日に敬意を表して、今年2019年から6月3日を新しい王妃誕生日と定め、カレンダーに新たな祝日が加わることになりました。シリキット前王妃の誕生日は、これからも変わらず母の日としてタイの人たちから大切にお祝いされることでしょう。

母の日をタイ語で祝おう

タイ語で「母の日」は「ワン・マエ」(วันแม่).
タイ語で「母の日おめでとう」は「スクサン・ワン・マエ」(สุขสันต์วันแม่).
タイ語で「お母さん大好き」は「ラク・マエ」(รักแม่).